産後うつ

タイトルにもあるように、【産後うつ】は10人に1人以上の割合でなると言われています。

多いと思いますか?少ないと思いますか??

また、妊娠中【産後うつ】について調べる人がどのくらいいるでしょうか??

多分、ほとんどの人が聞いたことはあるけど、調べたりしたことはないのではないでしょうか?

私自身も1人目出産時に【産後うつ】について調べたこともなければ、全く知りませんでした。
なぜなら・・・
私は明るい性格で、うつにはならないと思っていたから。

多くのママさんとお話をする中で、程度は様々ですが、実際【産後うつ】という診断はついてなくても、【産後うつ】に近い状態になったことがある方が多くいるように感じます。

【産後うつ】とは何なのか?どんな症状が出るのかなど詳しくお話ししていきます。




【産後うつ】とは?
7d892d7ab51a4e551d9922ed9fa81ee2_s

待ちに待った可愛らしい赤ちゃんがようやく生まれ、ママは喜びに満ちた日々が来ると考えている人が多いと思います。
しかし、実際にはママは不安に陥ったり無性に悲しくなったり、自信をなくしたり、やる気が起きなかったり、感情の起伏が激しくなったりします。


通常、お産が終わった後、1年以内に発症するうつを【産後うつ】といい、

少なくとも日本では、
10人に1人以上の割合で【産後うつ】になる
と言われています。



必ずしも最初の出産後になるというわけではなく、第2子、第3子の出産後にも出る可能性があるものです。


出産後1〜3週間後に症状が現れるのが一般的と言われていますが、数ヶ月後や1年後に発症する場合もあります。
身体的にも精神的にも女性にとって一大事であるお産の後、いっぺんに起こる環境の変化やホルモンの変化に対応できなくなることが原因です。


一般のうつ病よりも早く見つけて早く対応すれば、治りも早いというのが特徴です。

早期にきちんとケアをすればその8割は薬の投薬なしに完治します。



【産後うつ】なぜ起こる?

現在のところ、【産後うつ】の原因ははっきりわかっていません。

しかし、最近の研究では、【産後うつ】は感情をコントロールする脳の神経伝達物質や遺伝、ホルモンの急激な変化、環境の変化が大きく関係していると言われています。

妊娠中、産後のホルモンの変化についてはこちらを参照してください↓↓↓




・感情のコントロール:
妊娠・出産後は女性にとって大きな変化が起こる時です。産後は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが急激に低下していき、脳内のホルモンや感情をコントロールする神経伝達物質の異常を引き起こすと言われています。感情のコントロールがうまくできず、不安になったり、何をしても楽しくない、怒ったり、泣いたり、感情の起伏が激しくなったりします。

・環境の変化:
出産後、身体の回復過程にある中、赤ちゃんのお世話もしなければなりません。休みたいのに休めない、さらに、頻回な授乳によって睡眠不足になったり、極度の疲労や身体的不快感につながります。
産後の環境の変化はとても大きいため、可能な限り家族や親に助けてもらうことが大切です。

・ホルモンの変化:
妊娠ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンは、出産後急激に減少していきます。この急激な変化が気分の浮き沈みに影響していると考えられています。
出産に関わらず、月経前症候群(PMS)でもホルモンの急激な変化が生じるため、同じようになことが言えます。
さらに、甲状腺で分泌される他のホルモンレベルも減少し、疲れやすくなったり、気力をなくしたり、気分が憂鬱になったりという状態を引き起こします。

決して、自分の性格が原因で起こるものではありません。


【産後うつ】の症状とは?

【産後うつ】と言っても、様々な症状があります。

<主な産後うつの症状>

⬜︎ 気分が落ち込む
⬜︎ 気分の浮き沈みが激しくなる
⬜︎ 突然泣いてしまう
⬜︎ 子供や夫に愛情を持てない、感じない
⬜︎ 希望が持てない
⬜︎ 食欲がなくなる
⬜︎ 食べ過ぎてしまう
⬜︎ 寝付けない、眠れない
⬜︎ ひどく疲れて元気がなくなる
⬜︎ 以前は楽しんでいたものが楽しめなくなる
⬜︎ イライラしたり、すぐ怒ったりする
⬜︎ いいママではないと不安になる
⬜︎ 無気力、自分に価値がないと思う
⬜︎ 集中力がなくなる
⬜︎ 自殺について考えることがある


主な症状だけもこれだけあります。

私も、1人目出産後の状態を思い出すと、自殺までは思いませんでしたが、その他の項目はほとんどチェックがつくような気がします。
とにかく、よく泣いていました。なんでもないことに泣いたり、正直、赤ちゃんを可愛いと思う余裕もありませんでした。
実家に一緒に住んでいた祖父母に強く当たったりすることもありました。
それぐらい日々の生活にいっぱいいっぱいだったのです。
今思えば不思議な状態だったなあと思います。
私の場合は、2人目出産後は全く上記のようなことはなく、少し余裕を持って生活ができていました。

周りのママさんに聞いても、同じような状態だったという人が多くいます。
少しでも気になる、ほとんどの項目に思い当たる節があると感じた方は、周りの方にぜひ相談してみてください。
多くのママさんが同じように悩んでいると知るだけでも、少し気持ちが落ち着くと思います。



【産後うつ】のセルフチェックをしてみよう!

164258a92104cda91cbae3d3cd073667_s

産後うつのスクリーニング検査として
エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)
というものが用いられています。


英国で作られたスクリーニング検査ですが、多くの国で翻訳して使用されています。

EPDSでは、10個の質問があり、各質問に母親が自分で回答し、問題のあった時期に関わらず、調査時1週間の状態を知るスクリーニングになります。

下記HPでは、チェックして診断結果をみることができます。



1分もかからずすぐにできるので、一度チェックしてみてください。



【産後うつ】どこに相談したらいいの?

自分または妻に上記のような症状が多く当てはまるなと感じたまたは、スクリーニング検査で9点以上の結果がでたという場合は、まずは相談してみましょう。

いきなり受診するのは抵抗があるという方は、

日本助産師会の子育て・女性健康支援センター
 

日本保育協会のママさん110番   TEL:03-3222-2120
 

で電話相談を行なっています。
少しでも悩みがある場合は、積極的に利用されると良いでしょう。

病院で治療を受ける場合は、精神科や心療内科で治療を受けるのが良いでしょう。



次回は、産後うつの治療や対応、家族の関わり方についてお話ししていきます。