
妊娠して、ずっと生理が来なくて楽だな〜と思っている人も多いのではないでしょうか??
産後のママの身体の変化の一つが「生理の再開」です。
妊娠を機に約40週の間ストップしていた生理は、産後しばらくしてまたスタートします。
産後、まだまだ生理はこないと思っていたらこんなに早く来た!!
いつまで経っても生理がこない・・・
中には、生理再開前に2人目を妊娠した!!
という人など・・・色々な話を聞きます。
今回は、生理はいつ再開するのか、授乳中は生理がこないって聞くけど本当なのか?などの疑問にお応えしていきたいと思います^^
妊娠と生理の仕組み
まずは、妊娠と生理のメカニズムから確認していきましょう^^卵胞刺激ホルモンは、卵胞の1つを少しずつ成長させ、エストロゲンというホルモンを分泌します。
それに伴って子宮内膜も厚くなっていきます。
卵胞が十分に成長すると、排卵のサインである黄体ホルモンが分泌され排卵が起こります。
排卵した卵胞は黄体に変化し、プロゲステロンが分泌されます。
妊娠し、胎盤が完成すると胎盤からエストロゲンとプロゲステロンが作られ、これらは卵胞刺激ホルモンと黄体ホルモンを抑制するため、妊娠中は排卵が抑制されます。

妊娠中は胎盤でエストロゲンとプロゲステロンが作られていましたが、分娩後は作られなくなるため、急激に低下します。
これらのホルモンバランスの急激な変化によって、産後の体調やメンタルにも影響してきます。

妊娠中に分泌が抑制されていた卵胞を育て、排卵させる卵胞刺激ホルモンと黄体ホルモンは、産褥期(産後8週間ぐらいまでのこと)の後半になると、徐々に正常化していきます。
【産後の生理の再開】何が影響するの?

産褥期後半でホルモンは徐々に正常化していくということは、産後8週ぐらいで生理が再開してしまうの!?と思われるかもしれませんが、産後の生理再開に関係してくるホルモンがもう一つあります。
それがプロラクチンというホルモンです。
このプロラクチンというホルモンは、母乳の分泌を促す働きがあります。
一方で、排卵を促す黄体ホルモンの働きを阻害します。
そのため授乳をしている間は、プロラクチンの分泌が高まっている状態となるため、
排卵が抑制される=生理が起きにくい状態
になるということになります。
産後の生理の再開はいつ?授乳している人は遅い??

ここまで読んでもらえれば、生理の再開に授乳が関係しているかどうかが自ずと分かったと思います。一般的には、
ミルク中心の栄養の場合は、産後2ヶ月ぐらいから生理が再開する場合が多いようです。
母乳中心の栄養の場合は、プロラクチンが分泌され排卵を抑制するため、ミルク中心の場合に比べると生理再開が遅い傾向にあります。
母乳中心の場合は、生理再開の時期がかなり個人差があるようです。
産後4〜6ヶ月で来る場合もあれば、卒乳後1〜2ヶ月後に生理が再開した、または、1年以上来なかったという場合もあり、なかなか平均値として出しにくい状態です。
授乳をしている間は生理がこないというわけではありません。
授乳をしていない場合と比べると排卵を抑制されますが、100%抑制されるわけではないため、授乳量が多いまたは、授乳回数が多くても、生理再開が早いという場合もあります。
母乳中心であっても、産後2ヶ月ほどで卵胞を育て、排卵させる卵胞刺激ホルモンと黄体ホルモンは徐々に正常化していくということを頭に入れておくと良いと思います。
私自身、1人目は予定日よりも早く生まれたこともあり、母乳をうまく吸えず、ミルク中心で育てました。
そのため、産後2ヶ月で生理が再開しました・・・。
ホルモンの関係を理解し、産後生理が再開しても焦らず対応できると良いですね。
【産後の生理再開】生理がこなければ避妊の必要はない?
答えはNoです!!産後初めての生理よりも前に排卵している場合もありますし、生理がこなくても排卵している場合もあります。
妊娠を望んでいない場合は、必ず避妊をするようにしましょう。
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