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こんにちは^^
理学療法士として働いている私が、リハビリやそのお仕事について書いているblogです。
少しでもリハビリの仕事や資格について知っていただけたら幸いです。

ここまで柔道整復師について色々お話ししてきました。

私は理学療法士として働いていますが、旦那は柔道整復師として働いています。
私自身、旦那と付き合うまでは、柔道整復師という仕事がどういうもので、どんな仕事で、どうやって資格を取るのかなどなどよくわかっていませんでした。
しかし、二人で勉強会などに参加したり、治療について相談する中で、お互いの知識や基本的な技術に関しては、ほとんど違いがないことに気づきました。

理学療法士(PT)と柔道整復師という名前や資格も違いますが、勉強している内容は同じ部分が多く、何が違うのかな?と思うことがありました。
今回は、その理学療法士(PT)と柔道整復師の違いについてお話ししたいと思います。 







理学療法士と柔道整復師 仕事内容の違い

理学療法士である私も、何が違うんだろうと思うぐらい似ているように感じてしまいますが、理学療法士と柔道整復師ともに独占業務のため、似ているように見えますが、名前や資格が違うように仕事内容は異なります。

具体的に何が違うのかみてみましょう。

①自らの判断で施術できるか・できないか
理学療法士は、医師の指示の下、運動療法や物理療法を行うことができます。つまり、自分で診察をして、診断して動くことはできません。

柔道整復師は、骨折や脱臼などの損傷状態によっては、施術を行うのに医師の指示が必要となりますが、そうでない場合は、自ら診察・診断を行い、施術を施すことができます。直接医療行為が許されている数少ない医療系国家資格のひとつです。


②開業できるか・できないか
理学療法士には、開業権がありません。上記でも述べましたが、医師の指示がないと理学療法はできません。診察・診断もできないため、開業して施術をするということができないということになります。

柔道整復師には、開業権があります。
医療系国家資格の中でも、開業権を認められている資格は少なく、医師や歯科医師に並び柔道整復師は開業権が認められている貴重な存在です。自分で独立開業できる将来性は大きな魅力のひとつです。

③対象者・保険適応範囲の違い
理学療法士は、病気やケガで低下した機能の回復、リハビリテーションが主な仕事になります。急性期から慢性期、また慢性疾患に対してもリハビリ・治療を行うことができ、機能を回復させる専門家といえます。リハビリでは、整形疾患だけでなく、中枢疾患(脳卒中やパーキンソン病、脳性麻痺など)、呼吸器疾患(肺炎、喘息、COPDなど)、心疾患(心筋梗塞、狭心症など)、廃用症候群(内科疾患などで活動量が減り運動機能が低下した場合など)など、様々な疾患が対象になります。

柔道整復師は、主に急性のケガに対する治療を行います。保険の適応になるのは、急性のケガのみでケガを治す専門家と言えます。慢性的な痛みに対しても施術はできますが、保険適応外となり、実費診療になります。整形疾患が主になりますが、介護施設などで働く場合には、様々な疾患の利用者様が対象となります。

様々な違いがありますが、基本的な身体の構造や動き、ケガや病気、痛みなどについての知識にはほぼ違いがないように感じます。
国家試験の試験内容を見ても、

理学療法士
解剖学生理学運動学病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要、理学療法

柔道整復師
解剖学生理学運動学病理学概論、衛生学・公衆衛生学、一般臨床医学、外科学概論、整形外科学、リハビリテーション医学、柔道整復師理論及び関係法規

黄色のマーカー部分が同じ内容になります。(全く同じ問題ということではありません。)



過去記事↓(国家試験の内容もよく似ています。)

 


理学療法士と柔道整復師 国家試験合格率の違い

理学療法士国家試験合格率

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近年の国家試験合格率は80%台で推移しています。



柔道整復師国家試験合格率



近年の国家試験合格率は60%台を推移しています。

一見すると、理学療法士の方が簡単なのかな?と思うかもしれませんが、試験内容も異なるため、一概に難易度を比較することはできません。
また、両者の特徴として、新卒者の合格率は90%台を超えることが多く、養成校でしっかり学び、国家試験に1回で合格することが重要です。

理学療法士と柔道整復師 資格保有者数の違い

理学療法士
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2019年3月時点で、資格保有者数は151,602名となっています。
毎年約10,000人の理学療法士が誕生しています。


柔道整復師
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2016年時点で、資格保有者数は68,120名となっています。
毎年3,000人前後の柔道整復師が誕生しています。

人数にはかなりの差があります。

理学療法士においては、需要に対して供給が上回って来ていると言われています。働く場がないというところまではきていませんが、いずれはそういう時代になることが想像されます。
柔道整復師においても、同様で、介護分野ではまだまだ需要があるようですが、独立開業して成功する人はごく僅かという状況になってきています。
どちらにおいても、資格を取って終わりではなく、+αで自分の強みとして知識、技術、その他の資格を持つなどなど勉強を続ける必要があるといえます。


理学療法士と柔道整復師 学費の違い

理学療法士
理学療法士の養成校は、2019年時点で全国に266校あります。文部科学省または当道府県知事に認可された短大か専門学校(3年制、4年制)、または4年制大学があります。
短大もしくは3年制の専門学校の場合、学費は300万円〜500万円といわれています。
4年制の専門学校または私立大学の場合は、600万〜700万程度かかります。

私自身も、4年制の私立大学へ行きましたが、授業料がだいたい年間150万円で4年間なので600万かかり、さらに入学金、教科書代、実習に必要な物品や服代、4年次には国家試験対策として模試をたくさん受けるため、それらの代金などなどたくさんのお金がかかります。
実習で遠方に行った場合は、その時の居住費、食費などなどもかかりますし、実家から出て一人暮らしの場合は、さらにお金がかかります。

国公立大学の場合は、授業料が年間50万程度といわれている為、4年間で200万程度でかなり安くなります。しかし、偏差値も高く、定員も少ない為、簡単に入れるわけではありません。


柔道整復師
柔道整復師の養成校は、全国に100校程度あります。
理学療法士の養成校はこの2.5倍程度あることになります。

100校程度のうち、大半を占めるのが専門学校です。大学、短大は全国で10校程度しかありません。

3年制の学校で学費は300万〜400万円程度、4年制になると400万〜600万円程度となります。
3年制の学校が多い為、理学療法士に比べると安い感じがします。


理学療法士 柔道整復師 給料の違い

理学療法士
理学療法士の初任給は、23万円程度と言われています。
平均年収は、350万円〜500万円程度となっています。
理学療法士においては、独立開業はできない為、なかなか収入UPというのは難しいのが現状です。
また、1日にみれる患者様の数(単位数)が決まっており、たくさん患者さんをみればいいということもできない為、雇う側としても収入を増やすというのは難しいという状況になっています。


柔道整復師
柔道整復師の初任給は20万円程度と言われています。
平均年収では300万円〜700万円とかなりの幅があります。
独立開業し、成功した場合には700万に近いぐらいの収入が得られる場合もありますが、簡単には成功はできません。簡単ではないですが、収入が増える可能性があるという点では夢がある仕事だなとも感じます。



ここまで、理学療法士と柔道整復師の違いについて説明しました。
仕事内容の部分では、似ている点もありますが、異なる点もあります。
収入面では開業するかしないかで大きく変わってきます。(成功すればの話・・・)

様々な面で比較して自分がどのようなことをしたいのか、将来どうなりたいのかなどなどを考えて、選択する必要があると思います。
私は、旦那と出会うまで柔道整復師についてあまり知りませんでしたが、高校生の段階でここまで仕事内容について調べていたらよかったなぁ思うこともあります。
高校生のうちから仕事内容や収入など様々な面で比較検討しながら、将来のことを考えてもらえたらと思います。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。