MAMA LIFE 〜誰得情報 健忘録〜

2児の母♡私の健忘録 生活の中で気になったことや、ためになったこと 子育て情報などをまとめてます^^ お得な情報大好きです^^ お仕事のことも少し紹介しています^^ 理学療法士兼ピラティスインストラクター

2019年08月

こんにちは^^
理学療法士として働いている私が、リハビリやそのお仕事について書いているblogです。
少しでもリハビリの仕事や資格について知っていただけたら幸いです。

前回は言語聴覚士になるには〜養成校について〜お話ししてきました。
国家試験を受けるために養成校に通いますが、理学療法士や作業療法士とは違う部分があったり、臨床実習についても違いがありました。

今回は、言語聴覚士(ST)の国家試験についてお話ししていきます。
 


言語聴覚士(ST)の国家試験合格率は?

平成31年、第21回国家試験の受験者数、合格者数、合格率をみていきましょう。

受験者数

合格者数

合格率

言語聴覚士

,367人

,630人

68.9%

(参考:https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2019/siken21/about.html)

前回の言語聴覚士の合格率は68.9%でした。理学療法士と作業療法士の国家試験合格率と比較すると、かなり低めとなっています。

近年の合格率の推移をみてみましょう。


スクリーンショット 2019-08-14 9.09.55
近年は70%前後で推移しているようですが、過去を見ると50%台とかなり低い数値となっています。

理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)の合格率をみてみると

スクリーンショット 2019-08-27 20.37.03

(引用元:https://www.pt-ot-st.net/index.php/topics/detail/958)


言語聴覚士は極端に低い状況で、近年は、理学療法士、作業療法士と同程度となってきている状態です。
理学療法士や作業療法士同様に、言語聴覚士になるために国家試験に向けて4年次には猛勉強をします。猛勉強をした人が国家試験を受け、この合格率の数値ということは、難易度としては高めということではないでしょうか。

また、新卒者、既卒者で分けて合格率をみてみると、

受験者数

合格者数

合格率

新卒

合格率

既卒

合格率

H29

2,571

1,951

75.9%

88.6%

34.8%

H30

2,531

2,008

79.3%

91.3%

36.8%

H31

2,367

1,630

68.9%

82.6%

13.6%


新卒者では80〜90%台と高い数値となっています。

既卒者では、前回は13%とかなり低い数値です。
理学療法士、作業療法士でも同様でしたが、既卒者の合格率はかなり低くなります。
もちろん試験問題は同じです。
既卒者においては、1年勉強する時間があると思われるかもしれませんが、やはりモチベーションを保つことが難しいようです。


昨日、大学の先生と話す機会があり、国家試験について聞いてみると、
臨床実習、卒論、卒業試験、国家試験と期間があまりない人の方が、集中して取り組んでおり、結果、良い結果になっている場合が多いと言われていました。
期間がないということは、いかに効率よく勉強するかを考え、スケジュールをしっかり立てて勉強するようになります。
例えば、1年あるとさすがに1年間のスケジューリングは難しく、常に勉強するということも難しいため、結果合格率が低くなっているようです。

スムーズに合格するためにも、4年次にしっかり勉強して、1発で合格できるようにしていきましょう!!!


言語聴覚士(ST)の国家試験受験資格

言語聴覚士法第33条第1号の規定により、文部科学大臣が指定した学校または、都道府県知事が指定した言語聴覚士養成校において、3年以上言語聴覚士として必要な知識及び技能を修得したもの。

とされています。



言語聴覚士(ST)の試験日時・場所

試験日:
毎年2月
(平成31年は、2月16日土曜日でした。
理学療法士、作業療法士より少し早く、曜日も違います。)


試験地:
北海道、東京都、愛知県、大阪府、広島県および福岡県
(試験地も理学療法士、作業療法士とは違います。受験者数が少ないこともあり、試験地も少ないです。沖縄の方は、福岡まで行かなければなりません。)





試験科目・試験内容

試験科目:
基礎医学、臨床医学、臨床歯科医学、音声・言語・聴覚医学、心理学、音声・言語学、社会福祉、教育、言語聴覚障害学総論、失語・高次脳機能障害学、言語発達障害学、発生言語・嚥下障害学および聴覚障害学

試験内容:
5肢択一式の筆記試験です。
午前100問、午後100問の計200問が出題されます。



言語聴覚士(ST)国家試験の点数配分・合格点

配点は、1問1点、合計200点満点です。
合格点は、120点で6割取れば合格となります。

理学療法士や作業療法士とは違い、3点問題はなく、すべて1点問題です。
合格基準は理学療法士、作業療法士と同様に6割となっています。


ここまで言語聴覚士になるための国家試験について詳細をお話ししてきました。
国家試験の内容については、理学療法士や作業療法士と共通する部分はなく、点数配分も違います。

しかし、既卒者の合格率が低いという点では、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士と全てにおいて共通しています。
4年次に忙しい中でも、スケジュールを組んで、しっかり勉強して1発で合格できるようにしましょう!! 

ここまで、理学療法士について、作業療法士について 言語聴覚士について

リハビリの専門職3つについて詳しくお話ししてきました。

患者様の身体機能面、精神面を支え、そのご家族や患者様を支える様々な他職種の方と連携し、患者様が自立した生活を送れるようにするとてもやりがいのある仕事です。

リハビリの専門職について知っていただき、これから大学を目指す人や将来について考えている人にとって、 少しでも参考になれば嬉しいです。

こんにちは^^
理学療法士として働いている私が、リハビリやそのお仕事について書いているblogです。
少しでもリハビリの仕事や資格について知っていただけたら幸いです。

前回は、言語聴覚士(ST)のお仕事についてお話ししました。
理学療法士や作業療法士とは違う部分もあったり、言語や聴覚だけではなく、食事の摂取、飲み込みという部分でも、言語聴覚士は活躍しています。

今回は、言語聴覚士(ST)になるにはどうしたらいいのか、養成校がどのくらいあるのかなどお話ししていきます。

 

言語聴覚士(ST)になるには?

言語聴覚士(ST)になるには、まず国家資格を取得しなければなりません。国家資格とは、国が法律で定め、国や地方自治体などが認定する資格のことをいいます。
言語聴覚士の場合は、前回の記事でも述べた「言語聴覚士法」にもとづき、厚生労働大臣が免許を与えます。

では、国家試験を受けるためにはどうしたら良いのでしょうか。


国家試験の受験資格を得ることができる様々なルートがあります。

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【高校卒業者の場合】
文部科学省が指定する学校(3〜4年制の大学・短大)または、都道府県知事が指定する言語聴覚士養成所(3〜4年制の専修学校)を卒業することで受験資格が得られます。

【一般の4年制大学卒業者の場合】
指定された大学・専攻科または専修学校(2年制)を卒業することで受験資格が得られます。

*ここが理学療法士・作業療法士とは違う部分です!!
理学療法士・作業療法士は、大卒であっても養成校で3年以上学ばなくてはいけません。大学に入り直すというイメージになります。

【外国で言語聴覚士に関する学業を修めた者】
厚生労働省の認定が得られれば、受験資格が取得できます。



言語聴覚士(ST)の養成校について

一般社団法人言語聴覚士協会によると、現在養成校が全国に77校あります。

・4年制大学:29校
・専門学校:47校
・短期大学:1校


理学療法士(266校)、作業療法士(182校)と比べるとかなり少ないです。
理学療法士、作業療法士法ができたのが1965年、言語聴覚士法ができたのが1997年であり、言語聴覚士の歴史は浅く、養成校もまだまだ少ない状態です。
また、理学療法士・作業療法士に比べると、まだまだ認知度も低く、大学を選ぶ際に言語聴覚士を目指すという人もまだ少ないのではないでしょうか。

理学療法士・作業療法士を目指したきっかけを聞くと、自分が怪我をしてお世話になったとか、家族が病気・怪我をして理学・作業療法士を知ったという人がほとんどです。言語聴覚士の場合は、部活などの怪我では関わることがないため、知る機会も少ないという印象です。

私も、理学療法士を目指そうと思った時に、リハビリについて調べて、言語聴覚士というものがあることを知りました。

私の両親は聴覚障害者で、手話で会話をしています。言語、聴覚にも問題がある両親の下で育ったにも関わらず、言語聴覚士というものを知らなかったのです。それぐらい認知度としては低いのではないかと思います。

養成校で学ぶこと

養成校では、コミュニケーション障害の病態や医学的処置といった医学的な知識はもちろん、人間の心の動きを理解するために心理学や認知科学、ことばや音声の仕組みについての言語学や音声学、社会福祉や教育についての科目も学ぶことになります。

理学療法士や作業療法士同様、1年次は「基礎分野」、2年次は「専門基礎分野」、3年次は「専門分野」、3〜4年次にかけて実習という流れになります。

1年次「基礎分野」
一般教養科目と呼ばれるもので、人文科学や社会科学、外国語など様々な分野について学びます。

2年次「専門基礎分野」
言語聴覚障害の基礎となる科目です。基礎医学や臨床医学、臨床歯科学といった科目や心理学や言語学、音声学のほか、社会保障制度の知識を得るために、社会福祉、教育についても勉強します。
1年次に比べると、専門的な勉強が増えます。

3年次「専門分野」
言語障害についてさらに深く学んでいきます。脳卒中などで生じる失語・高次脳機能障害や言語発達障害、発声発語障害、摂食・嚥下障害、聴覚障害について、その原因や症状、評価・治療方の理論や技術などを講義と演習によって学んでいきます。
3〜4年次で行われる臨床実習に向けて、学内での実習が増えていきます。

3〜4年次「臨床実習、卒論、卒業試験、国家試験」
大学の場合は、卒論があり、専門学校の場合は、卒論がない場合が多いです。
臨床実習においては、理学療法士・作業療法士に比べると実習期間が短いのが特徴です。

国が定めているカリキュラムでは、理学療法士・作業療法士は1単位45時間の実習を最低18単位行うこととされています。
だいたいですが、1日8時間の実習を週5日行ったとして、トータルの実習期間が5ヶ月ぐらいということになります。

言語聴覚士においては、1単位40時間の実習を最低12単位行うこととされています。
1単位の時間も違い、必要単位数も少なくなっています。
1日8時間の実習を週5日行ったとすると、トータル3ヶ月の実習で良いということになります。

実習後は、卒論、卒業試験を経て、2月にある国家試験という流れになります。


ここまで言語聴覚士になるための流れを説明しました。
言語聴覚士の養成校は少なく、認知度もまだまだですが、逆に言えば、目指す人がまだまだ少ないため、需要がたくさんあり、人が不足している職業でもあります。ここで言語聴覚士について少しでも知ってもらえて、目指す人が増えたら嬉しいなと思います。

次回は、言語聴覚士の国家試験について詳しくお話ししていきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。






こんにちは^^
理学療法士として働いている私が、リハビリやそのお仕事について書いているblogです。
少しでもリハビリの仕事や資格について知っていただけたら幸いです。

前回まで、作業療法士(OT)についてお話ししてきました。

作業療法士については以下⬇︎参照 
作業療法士とは?
作業療法士になるには?
作業療法士になるには〜大学・専門の学生生活について〜
作業療法士の国家試験について

今回からは、リハビリ専門職の最後、言語聴覚士(ST)についてお話ししていきます。
3つあるリハビリ専門職、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)
の中では、認知度が低い職業だと思います。
どんな仕事で、どんなことを専門としているのか、養成校や国家試験合格率など、それぞれ細かくみていきましょう。

リハビリの仕事について知りたい方や、医療現場で働いているけど、STについてよくわからないなど、いろいろな方の参考になれば嬉しいです。



 

言語聴覚士(ST)とは?

言語聴覚士とは「言語聴覚士法」にもとづく国家資格です。言語聴覚士はSpeech Therapist:STと呼ばれることもあります。

言語聴覚士は、「言語聴覚士法」第2条において
厚生労働大臣の免許を受けて、言語聴覚士の名称を用いて、音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある者についてその機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行うことを業とする者をいう。
と記されています。

言語聴覚士(ST)は、病気や発達条の問題などで、言語、聴覚、発声・発音、認知などのことばによるコミュニケーションに問題がある方に専門的サービスを提供し、自分らいしい生活を構築できるよう支援する専門職です。また、摂食・嚥下などの食べ物を食べる・飲み込むなどの問題にも専門的に対応します。

ことばによるコミュニケーションの問題は、脳卒中後の失語症、聴覚障害、ことばの発達の遅れ、声や発音の障害など多岐にわたり、小児から高齢者まで幅広く現れます。言語聴覚士は、このような問題の本質や発現メカニズムを明らかにし、対処法を見出すために検査・評価を行い、必要に応じて訓練、指導、助言、その他の援助を行います。

また、「言語聴覚士法」第42条には、
言語聴覚士は、診療の補助として、医師または歯科医師の指示の下に、嚥下訓練、人工内耳の調整、その他の厚生労働省令で定める行為を行うことを業とすることができる。
と記されています。

理学療法士、作業療法士同様、医師の指示の下という文言が入っています。

しかし、言語聴覚士においては、医師または歯科医師の指示の下に行う業務は「嚥下訓練」「人工内耳の調整」と記載されています。
それ以外の言語訓練や構音訓練などのことばの訓練は、医師の指示がなくても行えるということになります。
ここが、理学療法士と作業療法士とは大きく違う点です。
リハビリ専門職の理学療法士・作業療法士は、全ての業務において医師の指示が必要ですが、言語聴覚士は一部指示が必要と捉えることができます。


実際、言語聴覚士でことばを専門にして開業している方もいます。開業した場合は、医療保険の枠組みから外れるため、医療保険の適応外となり、利用者は全額自己負担となります。


言語聴覚士の働く場所、所属先は?

上記でも述べましたが、言語聴覚士(ST)は、コミュニケーションや食べる障害に対して対応していきます。そのため、言語聴覚士は、医療機関だけでなく、保健・福祉機関、教育機関など幅広い領域で活躍しています。

・医療施設:
 大学病院、総合病院、専門病院、リハビリテーション病院、地域病院、診療所など・・・
・保健施設:
 介護老人保健施設、デイケア、訪問看護事業所、訪問リハビリなど・・・
・福祉施設:
 特別養護老人ホーム、デイサービス、肢体不自由児施設、重症心身障害者施設など・・・
・教育機関:
 小中学校、特別支援学校、大学、短大、専門学校など・・・


言語聴覚士の所属機関を示したグラフです。
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医療機関が約74%も占めています。
高齢になるにつれ、嚥下機能などにも問題が起きる場合が多く、老健や特養でも約8%の言語聴覚士が働いています。

また、領域に関しては、

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言語のみではなく、摂食・嚥下に対しても言語と同じぐらいの人が関わっていることがわかります。言語聴覚士という名前をみると、ことばや聴くことに対するリハビリというイメージを持たれるかもしれませんが、ことばと同じぐらい食べ物を食べる・飲み込むという障害に対するリハビリが行われています。
また、聴覚に関しては、携わっている言語聴覚士は少ないという状況です。

(引用元:言語聴覚士協会https://www.japanslht.or.jp/what/)


言語聴覚士は何人いるの?

言語聴覚士(ST)は、理学療法士、作業療法士に比べると歴史が浅く、第1回言語聴覚士国家試験は1999年3月に開催されました。
理学療法士、作業療法士の第1回国家試験は1966年であり、30年以上差があります。
そのため、言語聴覚士の人数は、理学・作業療法士と比較すると少なく、現在も急激に増え続けています。

言語聴覚士の推移をグラフ化したものです。
スクリーンショット 2019-08-22 12.58.57
現在(2018年時点)、31,233名の言語聴覚士が存在します。

毎年1,500名程度の言語聴覚士が誕生しており、右肩上がりで増加しています。

言語聴覚士に関しては、まだまだ足りていないという現状にあります。
以前は、言語聴覚士は医療現場でのリハビリに携わることが多かったのですが、介護保険法の改定により、言語聴覚士が介護・福祉施設や訪問リハビリテーションなどで働くケースが増えてきました。

言語聴覚士においては、需要が供給を上回っているため、将来性が十分にあると言っても過言ではないと思います。


ここまで言語聴覚士についてお話ししてきました。
どんなお仕事なのか、理学療法士、作業療法士とは違う部分もあり、少しでも言語聴覚士のことについて興味を持ってもらい、知ってもらえたら嬉しいです。


次回は、言語聴覚士になるにはどうしたらいいのか、養成校についても述べていきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





こんにちは^^
理学療法士として働いている私が、リハビリやそのお仕事について書いているblogです。
少しでもリハビリの仕事や資格について知っていただけたら幸いです。

前回は、 
作業療法士になるには?〜大学と専門学校の学生生活について〜  をお話ししました。
理学療法士同様、4年間で学ぶことが多く、臨床実習については今後カリキュラムの改定で実習時間が長くなるとお伝えしました。また、大学と専門学校の違いについてもお話ししました。それぞれに特徴があり、自分がどんな作業療法士になりたいのか、どんな学生生活を送り、作業療法士に必要な知識・技術以外にどんなことを学びたいかなどなどで大学、専門学校を選択していく必要があります。

では、4年間または3年間勉強し、臨床実習も合格し、卒業試験も合格・・・その後にある国家試験について今日はお話ししていきます。

 

作業療法士(OT)の国家試験合格率は?

平成31年、第54回作業療法士国家試験の受験者数、合格者数、合格率をみていきましょう。


受験者数

合格者数

合格率

作業療法士

,358人

,531人

71.3%

うち新卒者

,137人

,108人

80%

既卒者

,221人

423人

34.6%

前回の作業療法士国家試験の合格率は、71.3%でした。理学療法士国家試験合格率と比較すると、やや低めとなっています。
(理学療法士の国家試験合格率についてはこちら→理学療法士の国家試験について


では、近年の受験者数、合格者数、合格率の推移をみていきましょう。

スクリーンショット 2019-08-20 17.51.23

(引用元:https://co-medical.mynavi.jp/ot/column_6/)
だいたい70%〜80%台で推移しています。平成31年は、71.3%で近年の推移をみる中では、低い方といえます。受験者数は、平成21年度の約6,700人を頂点にいったん減少しましたが、平成28年度から再び増加傾向に転じ、6,000人を超えました。平成28年度は、合格率も高く、87.6%となり、合格者も5,000人以上と多くなりました。合格率が高くなった翌年は、合格率が低くなる傾向にあり、翌年平成29年度の合格率はやや下り、83.7%となりました。近年は合格率が下がっていたため、平成31年度は上向くのではと予想されていましたが、結果は71.3%とここ5年間で最も低い合格率となりました。

どうしても注目してしまうこの合格率ですが、合格率だけで難易度は判断できません。なぜなら、前回の記事でも述べましたが、近年子供の数は減っているのに、作業療法士の養成校は増えています。養成校としては、入学者獲得のために合格率100%の看板を持ちたいのです。全部の学校でとは言いませんが、一部の学校では合格率を上げるために、一定の成績に達していない学生は、国家試験を受けさせてもらえないという状況があります。受験者数を絞ることで、合格率は上がり100%に近づきます。このような学校が増える中で、絞られた学生が国家試験を受け、その結果が合格率70%台と考えると、難易度としては高いと考えられます。


では、国家試験に落ちた場合はどうなるのでしょうか?
作業療法士の国家試験は年に1度しかありません。1年後の国家試験まで、勉強を続けることになります。1年間作業療法士国家試験の勉強だけに時間を費やせるので、次こそは合格できると考える人が多いかもしれません。
では、既卒者(新卒ではない人)の過去2年間の合格率をみてみましょう。

既卒者
受験者数

既卒者
合格者数

既卒者
合格率

第53回

875人

265人

30.2%

第54回

,221人

423人

34.6%

過去2回の既卒者の合格率をみると、新卒者の合格率と比較して極端に低いことがわかります。

1年間も勉強の時間があったのに・・・と思われるかもしれませんが、1年間という時間をうまく使えず、勉強に対するモチベーションを保つのが難しいのかもしれません。私が大学に通っている頃から同様の傾向で、先生からも1度国家試験に落ちると、次受かるのはとても大変だと言われていました。もちろん1年間しっかり勉強して、合格している人もいます。絶対無理ということではないですが、無事国家試験に合格できるよう、4年次(3年次)の間にしっかり勉強しておくことが大切です。

作業療法士(OT)の国家試験の受験資格

厚生労働省の記載によると
文部科学省・厚生労働省令で定める基準に適合するものとして、文部科学大臣が指定した学校又は都道府県知事が指定した作業療法士養成施設において、3年以上作業療法士として必要な知識及び技能を取得したもの
とされています。

養成校で必要なカリキュラムを受講し、各試験を合格し、その年に卒業見込みのあるものが国家試験を受験することができます。

国家試験の日時・場所

では、国家試験はいつ行われ、どこで受けることができるのでしょうか?


試験日
毎年2月下旬から3月上旬に行われます。
(多くは2月の最後の日曜日、重度視力障害者に対しては、その翌日に口述試験及び実技試験が行われます。)

試験地
・筆記試験:北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県及び沖縄県
・口述試験及び実技試験:東京都(重度視力障害者に対する試験)


試験日・試験地は理学療法士の国家試験と同様です。

各都道府県に試験地があるわけではありません。私の住んでいる県には試験地がないため、私の学校では、試験日前日に学校のバスで試験地まで全員で行き、近くのホテルに宿泊し、翌日試験を受け、学校のバスで帰ってきました。

学校によっては、各自で現地集合だったり、宿泊するホテルは一緒で行き来は各自でという場合もあります。学校によって違いますが、試験地が遠い場合は、近くのホテルに宿泊し翌日試験を受ける方が、安心だと思います。

試験科目・試験内容

試験内容は、一般問題と実地問題に区別されます。

一般問題:
解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション概論、人間発達学及び作業療法

実地問題:
運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要及び作業療法

全て選択問題で一般問題160問、実地問題40問の合計200問あり、午前と午後に100問ずつを2時間40分かけて回答します。1日がかりの試験となります。


国家試験の点数配分と合格基準

国家試験の点数配分は、一般問題は1問1点、実地問題は1問3点となっています。
総得点168点以上、実地問題41点以上で合格となります。一般問題だけできたでは合格になりません。実地問題は各3点で40問あります。実地問題だけでも120点取れるわけです。実地問題をしっかり取っておくことで、かなり合格に近づくことになります。
総得点は280点となるため、6割取れれば合格ということになります。
点数配分、合格基準についても、理学療法と同様です。


ここまで作業療法士の国家試験について述べてきました。
1年に1回の国家試験です。280点満点の6割を取れるよう、4年次にしっかり勉強をして、1発で合格できるようにしておきましょう!!


ここまで作業療法士について仕事内容や養成校、国家試験について述べてきました。作業療法士と理学療法士で同じ部分もあれば、違う部分もあります。理学療法士と作業療法士で迷っている場合には、それぞれの仕事内容から自分にはどちらに合っているのかを考えるのも一つだと思います。
また、養成校についても、理学療法士と作業療法士では、数が大きく違います。理学療法士の方が養成校は多く、学校を選ぶときに選択肢が増えることになります。
毎年の合格者数では、理学療法士約10,000人 、作業療法士約5,000人と2倍の差があります。
合格率も、理学療法士と作業療法士では差があります。
ここまでお話ししてきた内容を見て、少しでも参考になれば嬉しいです。

次回からは、言語聴覚士(ST)についてお話ししていきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 

こんにちは^^
理学療法士として働いている私が、リハビリやそのお仕事について書いているblogです。
少しでもリハビリのお仕事や資格について知っていただけたら幸いです。

前回は、作業療法士になるには?養成校についてを紹介しました。
今回は、たくさんある養成校でどのような学生生活を送るのか、大学と専門学校で学生生活に違いがあるのかを私の経験を踏まえて述べていきたいと思います。まずは、私が通っていた4年制大学についてです。


 

作業療法士になるため
〜4年制大学の学生生活 1年次〜 

 まず、4年制の大学における大学生活について述べていきます。大学によっても様々あると思うので、ここで述べられていることだけではないと思いますが、私が経験してきたことや友人の大学の話などを主に書いていきます。
前回の記事でも書きましたが、4年制の場合、1年次「基礎教育」、2年次「専門基礎科目」、3年次「専門科目」、4年次「臨床実習」となります。
授業のカリキュラムに関しては、2017年に厚生労働省「理学療法士、作業療法士養成施設カリキュラム等改善検討会」の報告書がまとめられました。理学療法士、作業療法士の要請カリキュラムが約20年ぶりに改正され、2020年4月の入学生から新カリキュラムが適応されることになっています。今までのカリキュラムに比べ、総単位数が増え、臨床実習の時間も増えるとされています。
ここからは、各学年でどのようなことをするのか、詳しく説明します。(2020年4月以降は変更にななる部分もあると思います。)
1年次は、作業療法士の専門的な授業のみではなく、「英語」「物理学」「生物学」「第二外国語」「数学」などの一般教養や社会常識などを学びます。選択する科目もあるので、全員がこのような授業を受けるわけではありませんが、英語に関しては、普通の英語の授業に加え、医療英語の授業がありました。医療英語については必須だったように思います。3年次、4年次では、専門的な授業が増え、他の授業を受ける(他の単位をとる)余裕がなくなってくるため、1年次にできるだけ多くの単位を取得する必要がありました。
そのため、1年次でもほぼ毎日1〜5限までびっしり授業がありました。大学では1限が1時間30分となり、1〜5限まであると、昼休憩1時間程度を挟み、朝9:00〜18:00までずっと授業があります。学校によっても授業の時間や休憩など多少違いがあるかもしれませんが、だいたいこれぐらいの時間だと思います。

また、解剖学や生理学などの基礎教育に関しては、理学療法、作業療法で共通している部分になるため、学校によっては合同の授業になる場合もあるかもしれません。一般教養などの授業に関しても、様々な学部の学生と共に授業を行います。他学部の学生と交流する良い機会になります。

作業療法士になるため
〜4年制大学の学生生活 2年次〜

2年次は、専門基礎科目となり、作業療法士として必要な専門的な知識を学びます。専門的な授業が増えるということは、ほとんどの授業が必須科目となり、単位を落とすことができなくなってきます。必須科目だけでも、授業が多いため、選択科目を含めると忙しい日々が続きます。1年次に選択科目の単位をたくさん取れなかった人は、かなり大変になってきます。2年次には落とせない授業も増えてくるため、可能な限り1年次に取得できる単位は取っておき、専門基礎科目の勉強に時間を費やせるようにしておく必要があります。

作業療法士になるため
〜4年制大学の学生生活 3年次〜

3年次は、専門科目となり、実習や演習科目が増えてきます。4年次に行う臨床実習に向け、知識に加え技術を学んでいきます。3年次では、さらに必須科目が増え、選択科目はかなり少なくなってきます。必須科目については、臨床実習に出る際必要となる単位になるため、この単位を落としてしまうと、留年が決まってしまいます。技術については、何度も行わないと身につかないため、授業以外の時間も友達と練習をしたりしていました。落とせない授業ばかりということは、やはり3年次も忙しいということです。

また、近年は、臨床実習の時期が早くなっている傾向にあります。私たちの時は、3年次の後半(春休みごろ)から実習が始まりましたが、近年は3年次の夏休み頃からスタートする場合が多くあるそうです。
理学療法士、作業療法士の要請カリキュラムの改定により、臨床実習の時間が増えることが要因であると考えらます。臨床実習までには、ある程度の知識と技術を身につけている必要があるため、授業以外での勉強が必要となります。

さらに3年次後半には、4年次に行う卒業研究に向けてゼミを決めていきます。自分がどんな分野でどんな研究をしたいのかを考える時期になります。どんな研究をしたいのかが決まらないと、どの先生について研究をするのか、どのゼミに所属するのかが決まりません。人気がある分野やゼミがあると、必ずしも自分の好きなゼミに入れるわけではありませんが、いくつか研究内容の候補を決めておく必要があります。私の場合は、当初希望していたゼミは希望者が多く入ることができませんでした。そのため、私が思っていた研究内容とは全く違うゼミに所属することになりました。
必ずしも、希望するところに所属できるわけではありませんが、自分の希望する内容を明確にしておく必要はあります。

作業療法士になるため
〜4年制大学の学生生活 4年次〜 

4年次は、学校で行う授業はなく、「臨床実習」が中心となります。臨床実習は、実際の病院や施設などに行き、患者様に対して実際にリハビリを行なっていきます。これがとにかく大変です・・・。学校によって臨床実習の期間にばらつきが多少ありますが、私の場合は、評価実習が3週間、総合実習が7週間×2回ありました。現在は、臨床実習の時間を増やすという方向に進んでいるため、もう少し期間は長くなっているかもしれません。
この実習の期間、自宅から通える範囲の病院や施設に必ずしも行けるわけではないため、アパートを借りて一人暮らしをしながら実習に行くということもあります。病院や施設へ行って学ぶ時間で終わりというわけではなく、帰ってからレポートを書いたり、わからなかったことを調べたりと、帰ってからもやることが山のようにあります。私の要領が悪かったのもありますが、とにかく毎日睡眠不足で、レポートもうまくまとめられず、修正修正の毎日でした。
実習中のレポートなどは、パソコンで作成するため、パソコンが苦手とか、タイピングが遅いとなるとそれだけで時間がかかってしまいます。ある程度、日常的にパソコンを使って慣れておく方がいいと思います。
私個人としては、臨床実習が学生生活で1番の山場だと思います。臨床実習のあり方も少しずつ変化してきており、眠れないほど課題の多い実習は、減りつつあると思います。
この臨床実習が終わると、次は卒業研究が待っています。さらに、卒業研究と平行して、国家試験の勉強もしていかなければなりません。卒業研究もただ研究するわけではなく、論文を書く必要があります。論文を完成させるために、ゼミの先生と何度も何度もやり取りをします。卒業論文も提出期限が学校でもうけられるため、ゆっくりはできません。むしろ、早く済ませて国家試験の勉強時間を確保しなければいけません。さらに、国家試験を受ける前に卒業試験もあります。卒業試験は、国家試験に準ずるような形の試験であるため、国家試験の勉強をしていれば、大丈夫ですが、もしここで落ちてしまうと、国家試験を受けることができず、留年となってしまいます。
学校によっても様々ですが、学校としては、国家試験合格率100%にして、受験者、入学者を確保したいという思いがあります。学校を選ぶときに、合格率50%と合格率100%では、合格率100%の学校を選びたくなりますよね。そのため、卒業試験の時点で点数が悪い場合は、国家試験も落ちる可能性が高いと判断されるため、臨床実習や卒業研究が順調だったとしても、留年ということにならざるを得ません。留年を回避するためにも、臨床実習や卒業研究の合間をうまく活用して、国家試験の勉強もしていく必要があります。
卒業試験を無事合格すると、国家試験を受けることができます。

もうひとつ忘れてはいけないのが、就職活動です。(就職活動については、後日また詳しく書いていきます。)
国家試験を受けて終わりではありません。
これだけをみても、4年次はやることがたくさんあり、計画性をもって作業をすすめていかないと、後々大変なことになります。時間をどのように使っていくのか、スケジュール管理が大事になってきます。

作業療法士になるため
〜4年制専門学校について〜 

上記で4年生大学について述べました。ここでは、上記の4年生大学と比較して、違うところを述べていきます。
基本的に学ぶ内容は同じです。専門学校だから、大学だからと学ぶ内容が違っては困ります。大きく違う点は、卒業研究、卒業論文についてです。専門学校の場合は、卒業研究、卒業論文の作成がありません。先程も述べましたが、4年次はやることが山ほどあり、無事国家試験を合格するためには、国家試験の勉強をしっかり行わなければなりません。この忙しい1年の中で、卒業研究、論文がないというのはかなり大きいことだと思います。研究がない分、国家試験の勉強に当てる時間は長くなります。
また、大学では、1年次、2年次に第二外国語や数学、生物学、英語、科学などなど...理学療法士とは直接関係のない授業を選択することができ、色々な一般教養や社会常識などの知識を身につけることができます。私も、第二外国語の授業「韓国語」を学びました。自分の名前を韓国語で書けるようになったり、韓国の映画を見たり、とても楽しかったです。
専門学校では、作業療法士になるたに必要とされる知識・技術を身につけるための学科、カリキュラムとなるため、大学のように関係のない授業はありません。大学より実習が多かったり、臨床実習期間が長い場合が多いです。作業療法士に必要な知識・技術を身につけ、国家試験対策をしっかりしたい場合には、専門学校が良いのかもしれません。




ここまで作業療法士になるための4年制大学と大学と比較した専門学校の特徴について述べました。 
最終的な作業療法士になる、国家試験に合格するという目標は同じです。作業療法士として必要な知識は大学でも専門学校でも同じように学ぶことができます。その他の部分でどんな学生生活を送りたいのか、どんな勉強をしたいのかで大学か専門学校かを選んでいくと良いのかなと思います。

次回は、作業療法士の国家試験について述べていきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。 

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