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こんにちは^^
理学療法士として働いている私が、リハビリやそのお仕事について書いているblogです。
少しでもリハビリの仕事や資格について知っていただけたら幸いです。

前回は、理学療法士になるには〜4年制大学と専門学校の学生生活について〜を述べました。これから理学療法士を目指そうとしている方や、大学に行こうか、専門学校に行こうか悩んでいる人にとって少しでも参考になっていれば嬉しいです。
 
さて、今回は、理学療法士の国家試験について詳しく書いていきます。
大学の卒業試験を無事終え、最後に残っているのが、国家試験です。
では、どのような試験で、合格率はどれくらいなのかみていきましょう。
 

理学療法士(PT)国家試験の合格率は??

平成31年、第54回理学療法士国家試験の受験者数と合格者数、合格率をみていきましょう。

  受験者数合格者数合格率
理学療法士12,605人10,809人85.8%
(うち新卒者)10,608人9,845人92.8%

近年の理学療法士国家試験の合格率は、だいたい80%台で推移しています。この数字を見て、合格率が高いと感じますか?低いと感じますか?

過去の受験者数、合格者数、合格率の推移をみてみましょう。
スクリーンショット 2019-08-14 9.09.18
(引用元:https://www.pt-ot-st.net/index.php/topics/detail/957)

受験者数は右肩上がりに増えており、合格率は若干下がってきています。特に第46回、第51回は74%と70%台まで合格率が落ちています。
受験する年によって難易度が多少違う場合もあり、極端に低い第46回、51回はやや難しかったのではないかと思います。近年の傾向では、80%台とみていいのではないでしょうか。

どうしても注目してしまうこの合格率ですが、合格率だけで難易度は判断できません。なぜなら、前回の記事でも述べましたが、近年理学療法士の養成校は増えています。養成校としては、入学者獲得のために合格率100%の看板を持ちたいのです。全部の学校でとは言いませんが、一部の学校では合格率を上げるために、一定の成績に達していない学生は、国家試験を受けさせてもらえないという状況があります。受験者数を絞ることで、合格率は上がり100%に近づきます。このような学校が増える中で、絞られた学生が国家試験を受け、その結果が合格率80%台と考えると、難易度としては高く、徐々に合格率が下がっているということは、やはり学力が低下してきていると考えざるを得ません。
過去の合格率を見ると、理学療法士の国家試験合格率は常に90%以上を超えていました。合格率100%の養成校も多く、純粋な合格率を開示している学校が多かったのです。

では、国家試験に落ちた場合はどうなるのでしょうか?
理学療法士の国家試験は年に1度しかありません。1年後の国家試験まで、勉強を続けることになります。1年間理学療法士国家試験の勉強だけに時間を費やせるので、次こそは合格できると考える人が多いかもしれません。
では、既卒者(新卒ではない人)の過去2年間の合格率をみてみましょう。

理学療法士国家試験既卒者の合格率

  既卒者受験者数既卒者合格者数既卒者合格率
第53回国家試験1,115人206人18%
第54回国家試験1,997人964人48%

過去2回だけをみても、新卒者の合格率と比較して極端に低いことがわかります。1年間も勉強の時間があったのに・・・と思われるかもしれませんが、1年間という時間をうまく使えず、勉強に対するモチベーションを保つのが難しいのかもしれません。私が大学に通っている頃から同様の傾向で、先生からも1度国家試験に落ちると、次受かるのはとても大変だと言われていました。もちろん1年間しっかり勉強して、合格している人もいます。絶対無理ということではないですが、無事国家試験に合格できるよう、4年次(3年次)の間にしっかり勉強しておくことが大切です。


理学療法士(PT)国家試験の受験資格

厚生労働省の記載によると
文部科学省・厚生労働省令で定める基準に適合するものとして、文部科学大臣が指定した学校又は都道府県知事が指定した理学療法士養成施設において、3年以上理学療法士として必要な知識及び技能を取得したもの
とされています。

養成校で必要なカリキュラムを受講し、各試験を合格し、その年に卒業見込みのあるものが国家試験を受験することができます。

国家試験の日時・場所

では、国家試験はいつ行われ、どこで受けることができるのでしょうか?

試験日
毎年2月下旬から3月上旬に行われます。
(多くは2月の最後の日曜日、重度視力障害者に対しては、その翌日に口述試験及び実技試験が行われます。)

試験地
・筆記試験:北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県及び沖縄県
・口述試験及び実技試験:東京都(重度視力障害者に対する試験)

各都道府県に試験地があるわけではありません。私の住んでいる県には試験地がないため、私の学校では、試験日前日に学校のバスで試験地まで全員で行き、近くのホテルに宿泊し、翌日試験を受け、学校のバスで帰ってきました。
学校によっては、各自で現地集合だったり、宿泊するホテルは一緒で行き来は各自でという場合もあります。学校によって違いますが、試験地が遠い場合は、近くのホテルに宿泊し翌日試験を受ける方が、安心だと思います。

試験科目・試験内容

試験内容は、一般問題と実地問題に区別されます。

一般問題:
解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要及び理学療法

実地問題:
運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要及び理学療法

全て選択問題で一般問題160問、実地問題40問の合計200問あり、午前と午後に100問ずつを2時間40分かけて回答します。1日がかりの試験となります。
五肢択一、五肢択二の問題があり、五肢択二の場合は、2つとも正解していないと点数がもらえません。昔の問題では、

例)次のうち間違っているものはどれか
ア 〜
イ 〜
ウ 〜
エ 〜
オ 〜
①ア・イ ②イ・ウ ③ウ・エ ④エ・オ ⑤ア・オ

という感じで、5つの中で1つでも間違っているものがわかれば、正解する確率が高くなるような問題でした。
ですが、現在の問題は、
例)正しいものを2つ選べ
① 〜
② 〜
③ 〜
④ 〜
⑤ 〜
というように2つとも正解しないと点数が与えられないようになっています。


国家試験の点数配分と合格基準

国家試験の点数配分は、一般問題は1問1点、実地問題は1問3点となっています。
総得点168点以上、実地問題41点以上で合格となります。一般問題だけできたでは合格になりません。実地問題は各3点で40問あります。実地問題だけでも120点取れるわけです。実地問題をしっかり取っておくことで、かなり合格に近づくことになります。
総得点は280点となるため、6割取れれば合格ということになります。


ここまで理学療法士の国家試験について述べてきました。
1年に1回の国家試験です。280点満点の6割を取れるよう、4年次にしっかり勉強をして、1発で合格できるようにしておきましょう!!


国家試験を合格しただけでは、仕事をすることができません。もう一つ重要なのが、就職活動です。
次回は理学療法士の就職活動について述べていきます。

ここまで 読んでいただき、ありがとうございました。